この気持ちはなんだろう

読み物や鑑賞したものの感想と、愚痴と夢と希望と

時を超え




念願のインターステラー、やっと見られた。

驚いたのは、書ける感想が、ほぼない。


なんというのか、突っ込みどころが全くない。

恐らく、これでも伝えたいことを短縮している方だなあと感じたくらい。

続きものにして、計12時間くらいにしないと伝えきれなかったんじゃないのか?

突っ込むというか、もったいないなと感じたのはそのくらい。


映画として完璧過ぎて、そこが逆につまらないと思ってしまうほど引き込まれた。

観ている間はこの映画のこと以外何も考えていなかったと思う。

こんなに画面に引き込まれたのは久しぶりだった。


ノーランは映像で人間の目を再現できるというか、ファンタジーなのに実際にその世界にいるような、夢を体感させてくれるような気分になってしまう。

漫画とか映画を観ているのとは、何か違う感覚。

映像とかそういうのを超えて、普段忘れている何かを、記憶の片隅にあるものを思い起こさせてくれる。

それを、別の世界で、体感させられているような気分…


言葉にできません。


あと、この映画を勧めてくれた人はきっと、あなたのことが大好きな人です。





以下ネタバレ




本棚の後ろに詰まった浪漫。

まさかこれをノーランが再現してくれるとは。

心がざわついた。

あの空間が変わった瞬間、彼が5次元だかの世界に移った時、それはそれは痛いほど鳥肌がたった。


あの小学校の授業が終わってからの、薄暗い誰も居ない図書館。

たくさんの本が立っている、その奥、その向こう側、いったい何が潜んでいるんだろうと、想像もできない夢を膨らませていた。

その感覚を大人になってまさか思い出す日が来るとは。


同時に、怖くて怖くて考えないようにしたその夢が、暖かい夢に変わった。




はやく見て欲しい、あなたに。